なぜ? 正恩氏がロシア製大衆車

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太田清

共同通信大阪支社統括整理部長

太田清

共同通信大阪支社統括整理部長

共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局、47NEWS編集長などを経て2019年10月より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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ラーダ・プリオラ(ウィキメディア・コモンズより)

 朝鮮中央通信は6月30日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が中国と国境を接する北西部の平安北道薪島郡を視察したと報じたが、視察の際の移動にロシア製の小型大衆車が使われたことがロシア・メディアで反響を読んでいる。ニュースサイト「レンタ・ルー」などが2日までに伝えた。 

 視察日時は不明だが、韓国の聯合ニュースは国内でこうした視察が行われるのは6月12日の米朝首脳会談後初めてだとしている。視察の際に撮られた写真には緑色の車の後部座席に乗り移動する金正恩氏の姿がとらえられているが、この車はロシアのアフトバス社製の「ラーダ・プリオラ」で、かなり使い古された車両だという。 

 正恩氏はシンガポールで行われた米朝首脳会談の際には、高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」のリムジンを使用。このほか、複数の高級車を所有しているとされる。 

 ラーダ・プリオラは2007年から販売を開始。100万台以上を生産するベストセラーカーとなったが近年は販売が落ち込み、一部ロシア・メディアは今年7月から生産が停止されると伝えていた。 

 薪島郡には、中朝の共同開発が中断している経済特区、黄金坪島も含まれる。金氏は軍事施設やアシ総合農場などを視察。農場ではアシによる繊維生産を活性化させるよう指示した。 (共同通信=太田清)