後藤選手「メダル持ち帰る」 五島高からU20世界陸上日本代表 全校生徒と市長が激励

 U20世界陸上選手権(10~15日、フィンランド)の400メートル障害と1600メートルリレーの日本代表に選ばれた長崎県立五島高3年、後藤颯汰選手(17)の壮行式が2日、五島市池田町の同校であった。後藤選手は全校生徒を前に「初めての世界大会で緊張しているが、日本にメダルを持ち帰れるよう自分の走りをしたい」と決意を述べた。
 後藤選手は6月の県高総体400メートル障害で、県高校新となる51秒37をマークして優勝。同種目の各都道府県大会ランキング1位となり、全国高校総合体育大会(インターハイ)の優勝候補に挙げられている。
 体育館であった壮行式では、日本代表ユニホームを身に着けた後藤選手を全校生徒約500人が拍手で激励。1、2年生約150人が選手権での活躍を祈って折った鶴を生徒代表が手渡した。堤敏博校長は「五島高、そして日本の誇り。世界のレベルを感じながら走ってきてほしい」と激励した。
 後藤選手は同日、市役所に野口市太郎市長を訪ねた。野口市長は「大会には今後世界で活躍する選手が集まる。友人をつくって練習方法を学ぶなど、視野を広げてきてほしい」とエールを送った。後藤選手は4日、五島を出発。現地での日本代表合宿に参加し、12日の400メートル障害予選に向け調整する。同種目の決勝は14日。

五島高の生徒から拍手で激励される後藤選手(右)=五島高

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