台風7号の影響で九州北部地方は暴風や大しけとなっていて、九州や四国地方では土砂災害の危険度が高まっている。土砂災害に厳重に警戒し、暴風やうねりを伴った高波、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。
台風7号は、3日午後11時には対馬市の北東にあって、1時間におよそ25キロの速さで北東へ進んでいる。台風は、4日には次第に勢力を弱めながら日本海を北東へ進み、夜までに温帯低気圧に変わる予想だが、5日には非常に強い風を伴って北日本に接近する見込みだ。
暴風・高波
西日本を中心に風が強く、九州北部地方の海上を中心に大しけとなっている。
西日本では、4日にかけて局地的に非常に強い風が吹き、九州北部地方では4日未明にかけて大しけとなる。4日は西日本を中心に広い範囲でしけの状態が続く見込み。暴風やうねりを伴った高波に警戒が必要だ。
大雨・雷・突風
九州や四国地方では、非常に激しい雨が降り局地的には猛烈な雨が降って、土砂災害の危険度が高まっている所がある。
台風周辺の発達した雨雲や暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本では4日にかけて雷を伴って激しい雨が降り、四国地方では局地的に4日朝にかけて猛烈な雨の降る所がある。
東日本でも4日は雷を伴って非常に激しい雨が降る見込みだ。
その後5日も、台風から変わる温帯低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本や東日本で大雨となる所がある。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。
予想雨量 土砂災害に厳重警戒を
■4日夜までの予想雨量(多い所)
四国 400ミリ
近畿、東海 250ミリ
関東甲信 180ミリ
九州北部、北陸 120ミリ
中国、九州南部 100ミリ
■その後、5日夜までの24時間予想雨量(多い所)
四国、近畿、東海、関東甲信 200~300ミリ
北陸 100~200ミリ
九州南部 100~150ミリ