外国人をおもてなし 商議所がツアー 日本文化を体験

 外国人を地元の店舗に呼び込もうと、佐世保商工会議所は6月30日、「おもてなしツアー」を長崎県佐世保市内で開き、米海軍佐世保基地関係者ら11人が日本の文化を体験した。
 地元に暮らす基地関係者や外国人観光客のニーズを把握し、事業者の受け入れ環境の整備を支援する狙い。外国人が好む「和」に注目し初めて企画。在日期間が2年以内と短い基地関係者を観光客に見立てた。
 ツアーでは、留学経験のある県立大生らが通訳を務めた。基地関係者は「佐世保独楽(こま)」の絵付けや特殊な「陶芸紙」を使った折り鶴作りなどを体験。和装の着付けでは「動きにくい」「かわいい」などと話しながら楽しんでいた。
 ジェニファー・グエンさん(24)は「とても楽しかった。着付けは初めてで、セレブになった気分。店では、英語が通じるかは重視せず、フレンドリーに対応してくれればいい」と話した。
 ツアーは、10月にも予定している。

和装の着付けを体験する参加者=佐世保市松浦町、JAさせぼホール

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