アーケードでファッションショー 地元の「洋服」 商店街彩る

 地元の衣料品店の商品を披露するファッションショー「SASEBO Collection」が1日、長崎県佐世保市中心部のアーケードであり、市民らが個性豊かなコーディネートで商店街を彩った。
 ネットショッピングや県外で服を購入する若者が増える中、佐世保の衣料品店の魅力をPRして地域活性化につなげようと初めて企画した。長崎国際大国際観光学科の尾場均准教授のゼミ生が3月ごろから準備。学生自ら衣装提供の交渉やモデル集めに取り組んだ。
 学生や親子連れ、衣料品店の店員など15人が、市内の古着店やファッションビルの店舗など12カ所の衣装を着て登場。ヒョウ柄のジャケットとダメージジーンズを組み合わせたり、親子でギンガムチェックの衣服を身に着けて愛らしい雰囲気を演出したりなど、店舗とゼミ生が考案したさまざまな着こなしに多くの買い物客が引きつけられた。
 3年の瀧口瞭さん(20)は「お客さんが集まってくれてうれしい。佐世保をおもしろいと思ってもらえるきっかけにしたい」と笑顔。見物した県立佐世保北高3年の郷原寧々さん(17)は「商店街を背景にモデルさんが歩いていたのが新鮮。こんなにかわいい服が佐世保にあるとは知らなかった」と声を弾ませた。

地元の衣料品店の服を披露するモデル=佐世保市下京町、くっけん広場前

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