「強くなるための経験」カズ、日本代表ねぎらう

 サッカーの元日本代表FWで現役最年長Jリーガーの三浦知良(51)=J2横浜FC=が、ワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメント1回戦で敗退した日本代表にねぎらいの言葉を贈った。4日に横浜市内で行われた練習後、取材に応じ、「強くなるためには必要な経験。南米とヨーロッパ以外の国がベスト8に入るのは大変だけど、その壁を乗り越えていくためには積み重ねが必要」と激励した。

 2日(日本時間3日)のベルギー戦はオフの前日だったためテレビ観戦。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング3位の強敵に2点リードから大逆転負けし、「言葉を失うぐらいの感じでしたね」とショックは大きかったようだ。

 試合後には2010年の南アフリカ大会から主将を務めた長谷部(アイントラハト・フランクフルト)ら複数の主力が代表引退を表明したが、「まだまだ僕から見たら全員若手だし、頑張ってもらいたいですね。この成果が4年後、8年後、12年後とか、ずっと後に出てくると思う」と期待を込めた。

 親交のある香川(ドルトムント)も22年のカタール大会への挑戦を明言していないが、「まだ29歳だから大丈夫じゃないですかね。メキシコの(39歳の)マルケスも出ていたし、僕もまだ狙っているし」と真剣なまなざしだった。

香港から訪れたファンと記念撮影するJ2横浜FCの三浦(中央)=横浜市保土ケ谷区

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