日産、EV電池子会社譲渡を中止 中国ファンド、資金不足

 日産自動車(横浜市西区)は2日、中国の投資ファンド「GSRキャピタル」に売却する予定だった電気自動車(EV)用バッテリー事業の譲渡を中止すると発表した。連結子会社「オートモーティブエナジーサプライ」(座間市)の株式譲渡を予定していた6月29日に、GSRから資金不足との連絡があったという。

 エナジーサプライは日産が51%、NECグループが49%を出資し、EV用リチウムイオン電池の開発と生産を手掛ける。事業譲渡は、エナジーサプライと追浜、厚木、座間にある日産の開発・生産技術部門の一部、米英の生産事業が対象だった。

 日産は、今後の見通しについて検討した上で詳細が決まり次第速やかに公表する、とした。

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