今回もマルカリ解説です。
注目のスタメンは、2試合同じだったが、この日は、6人を入れ替えた。
西野監督は、2試合の消耗を1勝1引き分けで乗り切り、35度の猛暑を考えて、ターンオーバーさせたが、勝利していい流れのメンバーは、いじらないという鉄則をまげた賭けにでた。
日本が、ベスト16に入るには、日本が引き分け以上なら自力で決まる。負けた場合、得失点、総得点、当該対決。フェアフーレーポイントとなる。つまり、同時刻開催のコロンビアとセネガルの試合経過を見ながら進められる。
GK川島DF長友、酒井、槙野、酒井高徳、吉田。MF柴崎、宇佐美、
山口、FW岡崎、武藤。
実際のピッチでは、いつもの4-4-2。
右サイドハーフが、酒井高徳、左サイドに宇佐美、2トップで、ややひきぎみの岡崎と武藤がFWに入る。
35度以上の猛暑の中、キックオフ、ポーランドは、ディフェンスラインをあげて、時折、ロングボールで、レバンドフスキーに、あわせたり、レバンドフスキーが、下がってボールを受け取り、攻撃の起点になる。
日本は、ボーランドの高いラインの裏のスペースに、武藤や岡崎が狙って走る。しかし、1、2戦のようなパスは回せない。
前半12分、日本、左サイドバックの長友がオーバーラップして、ゴール前のニアサイドに、岡崎が、ヘデイングシュートであわせるも左に外れる。
前半32分、ポーランド、カウンターから、右から中央にクロスがあがり、グロシツキのヘディングシュートは、左隅に飛ぶが、GK川島が、右手でゴールライン上にかかっているボールをスーパーセーブ。1戦と2戦のミスをした汚名返上だ。
前半35分。日本は、右サイドから、宇佐美がシュートを打つが、ゴールキーバーが防ぐ。
日本、ポーランドも、暑さからか、1、2戦の運動量がかげをひそめる。時折、レバンドフスキーに出す、ロングボールを徹底的にマークしながら、しのいだが、日本もチャンスは作れない。
前半は、0-0で終了。
後半開始早々、2分。岡崎に代わって大迫を投入。
後半15分、ポーランド、左サイドからクルザワのフリーキックは、ゴール前で、レバンドフスキーの後ろで、フリーでいた、ベドナレクが、ボレーで決める。ポーランド先制。
後半19分、ポーランド、ジエリンスキの左足シュートは枠外にでる。
後半20分、宇佐美に代えて乾を投入。
後半21分、槙野が反則で、イエローカードをもらう。
後半27分、日本は、吉田のヘデイングシュートは、枠外にでる。
後半29分、右サイドから低いクロスは、ゴール前のレバンドフスキーが走りこむが、右に外れる。日本のピンチだ。
後半34分、ポーランド、ジエリンスキに代えて、テオドルチクを投入。
更に、クルザワに代えて、ペシュコを投入。
後半37分、西野監督は、武藤に代えて、キャプテンの長谷部を投入。
長谷部は、素早く、ピッチのメンバーに西野監督の指示を伝える。0-1のキープとイエローカードを出さないことを支持する。ディフェンスラインで、ボールを回し、時間稼ぎを行う。
日本のベンチに、コロンビアの得点が伝えられたからだ。1-0でコロンビアがセネガルに勝で終わると、イエローカードの差がものをいう。今大会からレギュレーションとなった「フェアプレーポイント」の適用を狙ったものだ。セネガルが、1点入れていたら、敗退が決まるが、西野監督は、冷静に判断は、賭けを行ったのだ。
ちなみに、前大会までのレギュレーションは、「くじ引き」だった。
試合終了。
コロンビア1-0セネガルの試合も終了し、日本の2位が確定、ベスト16に進むことができた。
この試合、ボーランドは、2敗していたが、プライドがあり、個々の局面においては、力を発揮していた。暑さと更なる失点を回避した、戦術を選択した。
世界のメディアも、批判的なコメントを発しているが、これは、FIFAのレギュレーションにそったものであり、日本は、結果的にだが、堂々と、ベスト16に進んだ。次は、イングランドに勝った、優勝候補のベルギーとの対戦だ。これ以上の相手はいない、日本は、ハードワークして、ベルギーの攻撃を防ぎ、少ないチャンスを活かして、歴史を作ってほしい。