厄介な前線の影響で大雨が続くおそれ

きょう西日本から東日本に大雨をもたらしている前線は、とても厄介なものになりそうです。

この前線はすでに九州や中四国、そして先月震度6弱の地震があった大阪などで1時間に20ミリを超える強い雨を降らせています。また、1年前のきょう記録的な大雨となった九州北部にも、あすにかけて雷を伴った激しい雨をもたらすおそれがあります。

しかもこの前線、週末にかけても本州に居座る予想で、同じ地域で長い時間雨が降り続く可能性があります。すでに大雨となっている地域でさらに雨量が増えるおそれがあり、土砂災害などに一層の警戒が必要です。

一方、台風から変わった低気圧が通過中の北海道や東北では、きょうの午後にかけても雨が降るでしょう。あすには雨も止み、久しぶりに太陽が顔を出しそうですが、土中はたくさんの水分を含んでいます。土砂災害の危険な状態は続いていますので、引き続き注意してください。

気象予報士・原田 雅成

画像について:5日午前9時の天気図と衛星画像。

© 株式会社ウェザーマップ