【桂歌丸さん死去】林市長「横浜代表する一人、残念」

 横浜市出身の落語家、桂歌丸さんが2日死去したことについて、林文子市長は5日、定例会見で「(出身の南区)真金町の師匠ということで知らない人はいないくらい。横浜を代表する一人が亡くなったことは悔しい。残念」と惜しんだ。

 横浜橋通商店街(同区)に献花台が設けられたことについて「いかにみなさんに愛されていたか。(横浜の)誇り」と市長。埋もれていた古典落語の発掘に尽力した功績にも触れ、「『真景累ケ淵』とか『牡丹灯籠』とか、お盆の時期にぴったりのなかなか難しい話。古典中の古典というか、言葉を大事にするものに真剣に取り組まれた」とたたえた。

 歌丸さんが横浜にぎわい座(中区)の2代目館長を務めた縁で何度か会う機会があったとし、「どんな人に対しても態度が全然変わらず、人間としても素晴らしい人。本当にありがとうございました」と話した。

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