世界遺産「潜伏キリシタン」シンボルマーク シンプル版追加で普及強化 長崎県の使用許可 本年度まだ18件

 長崎県は5日、世界文化遺産になった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の保護への理解を広げ、広報に生かすシンボルマークの普及を強化する考えを示した。
 県議会離島・半島地域振興特別委員会で山田博司委員(自由民権会議長崎)に廣田義美企画振興部政策監が答えた。
 県によるとシンボルマークは2007年に公募作品を基に教会やステンドグラスをイメージした色彩豊かなフルバージョンを策定。世界遺産登録を機に今月4日から広報展開しやすいシンプルバージョンも追加した。県に申請し許可を得ると名刺やパンフレット、ホームページ(HP)などに使用でき、一定の条件を満たせば商品パッケージにも使える。
 企業などが使用を申請し許可された件数は昨年度23件、本年度18件と多くはない。廣田政策監は「構成資産の保存、活用をみんなで支えることにつなげる必要がある。県庁の各課の関係する団体や企業に周知を図り、マークが活用されるよう取り組む」とした。

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のシンボルマークのシンプルバージョン(カラーの場合はターコイズブルーになる)

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