エスアールジータカミヤ、テレワークを本格導入 在宅でキャリア継続可能に

 軽仮設リース業大手のエスアールジータカミヤ(本社・大阪市北区、会長兼社長・高宮一雅氏)は、今期から同社の技術部積算課でテレワーク制度を本格導入し、働き方改革の国民運動である「テレワーク・デイズ」の実施団体に登録した。在宅勤務でもキャリアが継続できて復職もしやすい環境を整えることで、勤務形態の多様化に対応。生産性向上を図る。

 テレワークは、基本的にフレックス制度で6時間の時短勤務を設定。出社勤務時に2時間分の勤務を補てんすることで、月160時間勤務を目指す。

 導入した積算課は、発注者からの図面を立体的に分析し、工事に必要な部材の数量や見積もり作成に必要な数量を算出する部門。積算は経験やセンスが問われる専門的で重要な仕事だが、ネット環境下のパソコンとプリンタがあれば在宅勤務も可能と判断。試験的に社員が2カ月間テレワークを実施し、その効果などを検証した上で本格導入となった。

 テレワークを選択している社員は現在、東京2人、大阪と名古屋で1人ずつ。来月からは福島で1人が在宅テレワークを始める予定。社員にとってはキャリアの継続、会社は貴重な戦力の維持と、双方にメリットがある。

 同社では今後もテレワーク制度を継続・拡大する予定。また、東京オリンピックの開会式当日(2020年7月24日)に交通混雑回避のためテレワークを全国一斉実施しようという取り組み「テレワーク・デイ」にも参加する予定だ。

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