メクル第287号 伝統の龍踊 勇壮に 長与町立高田中

 どらや長ラッパが鳴る中、3年生が気持ちを一つに勇壮(ゆうそう)な龍(じゃ)を表現します。龍踊(じゃおどり)は毎年、秋の学校祭で保護者(ほごしゃ)や地域(ちいき)住民に披露(ひろう)している高田(こうだ)中の伝統(でんとう)行事です。
 今年は8月に佐世保(させぼ)市で開かれる本県初開催(かいさい)の「全国中学総合(そうごう)文化祭」に出演(しゅつえん)するため、2体の龍をリニューアル中。保護者たちの協力を得ながら、計6千枚(まい)のうろこを一枚一枚、新しく作りかえています。本番に向け3年の森綾香(もりあやか)さん(15)は「龍踊の良さを全国の人に伝えたい」と気合十分です。
 生徒たちが練習に汗(あせ)を流す校庭は自然が豊(ゆた)かです。開校記念に地元自治会などから贈(おく)られた桜(さくら)やマキ、梅、茶などがすくすくと育っています。コイが泳ぐ池や田んぼもあります。毎年、1年生は梅干(ぼ)し作り、2年生は稲作(いなさく)を体験しています。3年の元村遼人(もとむらりょうと)さん(14)は「広々とした庭は学校のほこり」と話していました。
 クラスのことを考える「学級の日」を週1回、放課後に設定(せってい)。「わすれ物が多いね」「そうじをしっかりしないと」「授業(じゅぎょう)前の2分前着席ができていないね」。生徒たち自身が課題をあげ、その解決策(かいけつさく)を考えています。

 ◆学校メモ 今井正志(いまいまさし)校長、218人。1996年、長与中と長与第二中から分離(ぶんり)して創立(そうりつ)。校訓は「自主・協力・創造(そうぞう)」。

昨年の龍で、みんなで力を合わせて龍踊の練習中!=長与町立高田中
広々とした校庭は学校のじまんです

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