災害による停電時 在宅患者受け入れ 西海市と西彼杵医師会が協定

 西海市と西彼杵医師会は5日、災害で停電が起きた場合に、患者救命につなげる「災害時等における緊急対応等に関する協定」を締結した。
 人工呼吸器などを使っている患者は、自宅などが長時間停電すると命の危険に陥る。協定は、市に事前登録した在宅患者を同医師会所属の医療機関で受け入れる内容で、非常用電源で救命を図る。同医師会が同様の協定を結ぶのは西彼長与、時津両町に次いで3件目。
 長与町内であった締結式では、萬木(もろき)信人医師会長が「熊本地震では大きな病院に患者が殺到した。地域分散のシステムをつくれば、混乱を防げる」と述べた。杉澤泰彦市長は台風7号が接近した際、市内でも大規模な停電が起きたとし、「協定を通して、市民の安心安全を守りたい」と話した。

協定を結んだ杉澤市長(右)と萬木会長=長与町、モロキ内科医院

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