暑中見舞いで「詐欺に注意を」 相模原の高齢者に重点郵送

 詐欺被害を防ごうと、相模原地区金融機関防犯連絡協議会(会長・山下明良横浜銀行相模原駅前支店長)は相模原署と連携し、手渡し型の振り込め詐欺の手口などを記し、注意を呼び掛けるくじ付きの暑中見舞い用はがき「かもめ~る」を2750枚作製した。高齢者世帯が多い地区に重点的に郵送する。

 同協議会は相模原市内の18金融機関で構成し、取り組みは昨年に続き2年目。該当エリアすべての世帯に配達できる郵便局のサービス「かもめタウンメール」を活用する。

 はがきには暑中見舞いのあいさつ文とともに「キャッシュカード預かります、携帯電話番号が変わった、小切手の入ったかばんを忘れた、という言葉に注意です」などと書かれている。相談できる人の電話番号を記載できる欄があり、普段目に付く場所に貼ってもらえるよう工夫している。

 同協議会副会長の木下雅之田名郵便局長は「お客さまの大切な財産を守るのが金融機関の役割。はがきを被害抑止につなげたい」と話している。

 同署管内では、今年に入り6月末までの振り込め詐欺を含む特殊詐欺の認知件数は18件(被害総額約2870万円)で、15件(同約2170万円)だった前年同期を上回っている。

手渡し型の振り込め詐欺などへの注意を呼び掛ける「かもめ~る」

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