第100回全国高校野球長崎大会 始球式も順延 「青い旋風」の松尾さん ブルペンで汗

 雨で開幕戦とともに順延になったのが始球式。1994年夏の甲子園で初出場8強入りした長崎北陽台の当時のエースで、この日登板予定だった松尾洋和さん(41)=大阪府吹田市=は、高校時代はなかったビッグNのブルペンで汗を流して出番を待っていた。
 24年前のチームの快進撃は「青い旋風」と呼ばれた。その由来となった色のユニホームに久々に袖を通した感想は「懐かしさと恥ずかしさと、半分半分かな」。社会人野球の大阪ガスで現役を引退してから10年。183センチ、88キロの大きな体で数十球を練習した後、肩を押さえながら「どんな球になるか自分でも分からない」と笑った。
 大阪に戻るため、登板の期限は8日午前まで。「始球式は初めて。とても光栄で、投げたい。(一緒に帰省した小学生の2人の)娘にもいいところを見せられれば」と天気の行方に気をもんでいた。

始球式に向けて投球練習する松尾さん=ビッグN

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