神奈川・葉山の海水浴場、BBQを全面禁止 マナー悪く

 神奈川県葉山町は6日から8月31日まで、森戸海水浴場の全エリアで、バーベキュー(BBQ)を禁止する。ごみの不法投棄や騒音などに対する近隣住民からの苦情が後を絶たず、町は今夏から禁止エリアを拡大した。

 町はこれまで森戸、一色、長者ケ崎・大浜の三つの海水浴場で、遊泳区域周辺でのBBQを禁止するルールを設けてきた。

 森戸海水浴場では、遊泳区域から約50メートル離れた石畳で、BBQを楽しむ来場者が多かったが、生ごみや食用油、炭を砂浜や周辺に捨てたり、使ったこんろなどをそのまま放置したりするなど、特にマナーの悪さが目立っていたという。

 そこで町は近隣住民の要望に応え、家族連れらが安心して楽しめるビーチを目指し、禁止エリアを全区域に拡大した。

 6日には、三つの海水浴場がオープンした。森戸海水浴場ではあいにくの雨の中、海上保全祭が執り行われ、海の家関係者ら約50人が海水浴客らの安全を祈願した。

バーベキュー利用者が多くいた石畳には、全面禁止を知らせる掲示が置かれた=森戸海水浴場

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