「距離、縮められた」 糸満の中学生とサッカー交流

 8月に厚木市と友好都市締結をする沖縄県糸満市のサッカー訪問団と地元の中学生チームが7日、神奈川工科大学(厚木市下荻野)のグラウンドで交流試合を行った。訪問団は6日から3日間にわたり厚木に滞在。スポーツなどを通じて楽しい時間を共有し、交流を深めた。

 訪問団は、糸満市内の中学校6校の生徒たち計18人。厚木のクラブチーム「メリッソ」と合同練習や交流試合で汗を流した。激しい攻防を繰り広げた2試合は最終的にメリッソが勝ち越したが、試合後は全員でそろいのTシャツを着用し、笑顔で記念撮影に納まった。

 訪問団の主将で糸満市立三和中3年の徳元泰洋さん(15)は「メリッソは一人一人の技術が高く、チームの意思疎通がよくとれていた。今回の試合内容を糸満の仲間に伝えて、みんなの成長につなげたい」。メリッソのキャプテンで厚木市立荻野中3年の金濱剛さん(15)は「厚木と糸満で距離は離れているが、サッカーで仲良くなって距離を縮められた」と笑顔で語った。

 訪問団は七沢自然ふれあいセンター(同市七沢)での合同宿泊でも楽しい時間を過ごし、8日は横浜方面の視察後に帰路に就く予定。

交流試合で熱戦を繰り広げる糸満市と厚木市の中学生=厚木市下荻野

© 株式会社神奈川新聞社