サッカーW杯日本代表 吉田麻也が地元へメッセージ 応援が糧になった 感じた壁 大きな収穫

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、初の8強にあと一歩まで迫った日本代表。長崎市出身のDF吉田麻也(29)=サウサンプトン=は全4試合にフル出場して、安定した守りで日本の決勝トーナメント進出の立役者となった。5日の帰国後、日本の「守備の大黒柱」は後援会事務局を通じて、地元へメッセージを寄せた。
 吉田は2大会連続でW杯に出場。2014年ブラジル大会の1次リーグ1分け2敗で敗退という悔しさをバネに成長を続け、中心選手として再びW杯のピッチに立った。
 今大会の初戦の相手は、4年前に敗れたコロンビア。この大事な一戦でファルカオら強力な攻撃陣にしっかり対応して、2-1の勝利に貢献した。続くセネガル戦は元同僚のマネをマーク。2-2の引き分けに持ち込んだ。ポーランド戦は0-1で敗れたが、エースのレバンドフスキを封じた。決勝トーナメント1回戦のベルギー戦は、主砲のルカクを抑えてゴールを許さなかった。
 今回のW杯は開幕前、やや盛り上がりに欠けていたが、日本代表の健闘で徐々に列島がヒートアップ。本県のサッカーファンも深夜や早朝にかかわらず、各地でパブリックビューイングを開いて地元のヒーローに声援を送った。長崎市男女共同参画推進センター・アマランスには、親族や後援会関係者も多数来場。吉田から飲み物の差し入れもあり、盛り上がった。
 そんな地元ファンへ届いたメッセージ。「長崎のみなさん応援ありがとうございました!たくさんの方からの応援メッセージが我々選手の糧になっています。今回のワールドカップは悔しい結果となってしまいましたが、世界と戦う壁を感じられたのは大きな収穫でした。これからも日本代表を温かく見守ってください。我々選手も精進します! 吉田」

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