古河物流、全日本物流改善事例大会で物流合理化努力賞

 古河電工子会社の古河物流(本社・東京都千代田区、社長・吉田康夫氏)は日本ロジスティクスシステム協会から物流合理化努力賞を受けた。都内で開催された全日本物流改善事例大会で発表した光ケーブルに関する「需給最適化を目的としたバリューチェーン構築」の取り組みが評価された。古河物流では調達物流の取り組みを強化。古河電工三重事業所の光ケーブルの資材調達を、より小ロット・低コストで行える体制を構築している。調達物流はメーカーが用いるさまざまな資材を、1台のトラックに相乗りさせて同時に運ぶ。複数のサプライヤを回って集荷するため、車両数の抑制や積載率の向上で物流コストの削減などに貢献できる。

 古河物流では古河電工三重事業所の光ケーブルを対象とした調達物流に関して、樹脂やドラム、鋼線など資材使用量をリアルタイムで把握し重量や積載率を分析して自動配車するシステムを構築。在庫の大幅削減などに貢献している。

 賞は現状把握度や改善企画度。改善実行度など、さまざまな観点から審査される。同社の杠良久取締役兼常務執行役員は「システム構築で効率化を進めた調達物流については、グループ内でのさらなる展開も視野に入れていきたい」と話している。表彰式は6月29日に東京都千代田区の経団連会館で開催された。

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