欧州鉄鋼協会、暫定SG発動を歓迎 「必要な輸入鋼材は維持」

 欧州鉄鋼協会(ユーロフェル)は6日、欧州委員会が輸入鋼材に対する暫定セーフガード(緊急輸入制限措置=SG)の発動を決めたことを受け歓迎する声明を発表した。

 欧州委は6日、暫定SGで関税割当制(タリフクオーター制)を導入することを発表。ユーロフェルは「伝統的な輸入量を超えた時のみに追加関税を賦課するものであり、必要な鋼材輸入は維持される」と一部の需要家から挙がっていた不安は当たらないことを説明した。SGで「余計な輸入急増を避ける」狙いを改めて強調している。

 欧州委は今月中旬にも正式に公示して暫定SGの適用を開始し、年内にも正式なSG発動へ移行するか最終決定する予定。

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