平和祈念像すっきり 原爆の日前に清掃

 8月9日の「長崎原爆の日」を前に、長崎市は10日、同市松山町の平和公園で、平和祈念像を清掃した。
 日差しが照り付ける中、作業員が高所作業車に乗り込み、モップやタオルを使って丁寧に祈念像の汚れを落とした。
 祈念像は青銅製で、台座を含めた高さは13・6メートル。彫刻家、故北村西望氏が制作し、1955年8月に完成した。
 平和祈念式典は、爆心地に近い同公園で毎年開催。今年は、国連のグテレス事務総長が出席する方向で調整が進んでいる。作業責任者の新田博史さん(62)は「祈念像の清掃は、式典に向けた最初の仕事。傷つけないよう慎重に、平和を願って作業した」と話した。

式典に向けて清掃される平和祈念像=長崎市、平和公園

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