IGTC:参戦表明一番乗り。R-モータースポートが2019年バサースト12時間にエントリー

 7月10日、ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに参戦しているR-モータースポートは、2019年1月31日~2月3日にかけてオーストラリアのバサースト、マウントパノラマ・サーキットで開催される『リキモリ・バサースト12時間』にエントリーしたと発表した。

 先日、スポーツ国際控訴裁判所の決定を経て、正式に2018ブランパンGTシリーズ第4戦シルバーストンのウイナーとなったR-モータースポート。

 今季26台に限定されている同シリーズ・エンデュランスカップのプロクラスに、2台のアストンマーチンV12バンテージGT3を投入するチームは、来季のIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦となるバサースト12時間にも、2台のV12バンテージGT3を送り込む予定だ。

 ただし、参戦するクラスについては2台で分けられる予定で、1台は総合優勝を争うプロクラスに。もう1台はプロ-アマクラスまたはアマクラスに挑むことになるという。

 かつて自身もアストンマーチン・バンテージGT4などを駆り、バサースト12時間に参戦していたR-モータースポート代表のフロリアン・カメルガーは「ふたたびマウントパノラマに戻れることをうれしく思うよ」と語った。

「我々は今季、2台のアストンマーチンV12バンテージでブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに参戦しているが、優勝したシルバーストンを含めたここまでの3戦(モンツァ、シルバーストン、ポール・リカール)を終えて、自分たちが高い競争力を持っていることを確認している」

「世界でもっとも重要かつチャレンジングな長距離GTレースのひとつである『リキモリ・バサースト12時間』でライバルたちと競い合うことを楽しみにしているんだ」

 そんなチームを迎える側、バサースト12時間のイベントディレクターを務めるクート・サクゼスキーは「R-モータースポートがマウントパノラマに戻ってくるのを心から歓迎する」とコメント。

「彼らはまさしくプロフェッショナルなチームだ。それは今年のブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップでの活躍をみれば明らかだろう」

「またチームは過去にバサーストに挑戦し、クラス上位フィニッシュという成功を収めている。2019年は初めて総合優勝を目指すことになるが、それは素晴らしい挑戦になると信じているよ」

「アストンマーチンのGT3カー、『V12バンテージGT3』はオーストラリアでも非常に人気が高く、R-モータースポートのエントリーは多くのファンの支持を得ることができるはずだ」

 他チームに先駆けて、1月31日~2月3日に行われる2019年大会へのエントリーを表明したR-モータースポート。チームは現時点で2台のアストンマーチンを駆るドライバーライナップを明らかにしていないが、現在参戦中のブランパンGTシリーズではアストンマーチン・レーシングのワークスドライバーであるニッキー・ティーム、マキシム・マルタンを起用していることから、自動車メーカーのワークスチームも多数参戦するオーストラリアを代表するGTレースでも豪華布陣を敷いてくる可能性は決して低くはないだろう。

ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに参戦している62号車アストンマーチンV12バンテージGT3

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