東洋アルミニウム、印の医薬品用包装材料最大手Svam社の株式取得 加工品ビジネス収益拡大へ

 東洋アルミニウム(本社・大阪市中央区、社長・山本博氏)は10日、インドの加工会社Svam Packaging Industries Private Limited(Svam社)の株式33・4%を取得したと発表した。Svam社はインド市場において医薬品用包装材料でトップシェアを持つ。

 株式取得の狙いは今後、大きな伸びが期待されるインド市場での、Svam社との協業にある。具体的には東洋アルミの加工品ビジネスの収益拡大や、加工品ビジネスのグローバル化推進・グローバルビジネスを推進できる人財の育成などを進める。東洋アルミの開発技術・製品をグローバルに拡販していくための生産拠点として、Svam社の活用を図る。

 Svam社は、所在地がインド・ニューデリー、代表者がSatish Kumar氏、設立が1998年。主な事業内容は医薬品用包装材料の製造・販売で、売上高が12億2500万ルピー(18年3月期)、資本金が580万ルピー、従業員数が約90人。

 Svam社の株式取得は6月22日の同社取締役会で承認され、7月9日にニューデリーで契約書調印式を行った。株式譲渡は7月中に実行する。今後は、8月より随時、ガバナンス改善、技術者派遣、工場管理などの援助、マーケティングサポートおよび顧客対応などを開始する予定。

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