伝統校を打ち破った。西陵が昨夏4強の瓊浦に7-2で快勝し、2回戦に進出。冨永監督は「よく我慢して投げ、守ってくれた」と選手たちの奮闘をねぎらった。
先発のエース安永が試合をつくった。実績のあるチームとの対戦に体が硬くなり、序盤は制球が定まらなかった。だが、三回に打線の援護をもらうと「気持ちが楽になって、そこから自分らしく投げることができた」。最速140キロの直球を軸に7回を3安打2失点と粘投。冬場に人一倍走り込み、春の県大会で背番号「1」をつかみ取った努力家は「仲間が打ってくれたおかげ」と照れ笑いを浮かべた。
打線は2-1の七回に4点を奪って一気に突き放した。2死満塁の好機で打席に立った笠原は内角の変化球を捉え、左中間に2点二塁打。自宅でビデオを何度も見て相手投手を研究し、スイングを磨いてきた5番打者は「格上を相手に勝つことができてうれしい」と声を弾ませた。
最初の大きなヤマを越えた選手たち。冨永監督は次戦に向け「大事なのは精神面の部分。気持ちを引き締め直していきたい」とさらなる奮起を促す。好投が期待される安永は「一戦一戦、大事に戦っていきたい」と言葉に力を込めた。
我慢して投げ、守る 西陵、瓊浦に快勝
- Published
- 2018/07/11 16:00 (JST)
- Updated
- 2018/12/10 16:06 (JST)
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