2本塁打のブレグマンが呼び込んだ奇妙なサヨナラ勝利

【アスレチックス5-6xアストロズ(延長11回)】@ミニッツメイド・パーク

9回表に4点差を追い付かれ、11回表に1点を勝ち越されたアストロズが奇妙な逆転サヨナラ勝利を収めた。11回裏のアストロズはアスレチックスのクローザー、ブレイク・トライネンから無死一、三塁のチャンスを作り、トニー・ケンプの打球はショートへのゴロとなったが、本塁刺殺を狙ったマーカス・セミエンの送球をジョナサン・ルクロイが捕球しきれず、5対5の同点に。さらに次打者アレックス・ブレグマンのボテボテのゴロをルクロイがファンブルし、一塁への慌てた送球がライト方向へ転々としている間にカイル・タッカーがサヨナラのホームを踏んだ。野選で同点、失策でサヨナラという奇妙な結末だった。

アストロズのA.J.ヒンチ監督はサヨナラのシーンを「本塁付近がワチャワチャしていたね」と振り返ったが、まさにその言葉通りの光景だった。この試合2本塁打を放っていたブレグマンの打球はボテボテのキャッチャーゴロとなり、捕球したルクロイがブレグマンにタッチしようとしたものの、ボールをファンブル。ルクロイは慌てて一塁へ送球したが、これがライト線方向に逸れ、その間にサヨナラの走者が本塁を駆け抜けた。「本当に奇妙な展開だったね」と試合を振り返ったのは勝利の立役者となったブレグマン。綺麗な形で試合を終わらせることはできなかったが、ブレグマンの18号先制ソロと19号ソロがチームの勝利に繋がったことは間違いないだろう。

© MLB Advanced Media, LP.