松浦で「鯖サミット」10月開催 全国イベント 九州初誘致 高品質なサバPRへ

 全国有数のサバの水揚げ量を誇る松浦市で10月、全国の産地が集まって地元ならではの料理などを紹介するイベント「鯖(さば)サミット」が開かれる。九州での開催は初。毎回数万人が来場する同イベントを通じ、ブランドサバ「旬さば」や、ハーブを使った餌で育てた「長崎ハーブ鯖」など、松浦の高品質なサバをPRする。
 健康志向の高まりなどで関東を中心に伸びている消費をさらに増やそうと、サバ好きの消費者らでつくる全日本さば連合会が2014年から開催。会場ではブースが設けられ、加工品や缶詰などを販売するほか、サバ料理を提供。産地ごとの身質の違いや特色ある調理法が楽しめるという。
 誘致したまつうら観光物産協会によると、サミットは10月27、28日、松浦市役所一帯である「松浦水軍まつり」と同時に開く。昨年は千葉県銚子市であり大分や島根、福井など15地域から出店。今年も同規模を見込む。
 同協会の高橋識弘事務局長は「松浦の良質なサバを全国のファンに向けアピールしたい」と話している。
 サミット開催を明らかにした6月下旬の同協会の本年度総会では、観光パンフレットのリニューアルや、3月に運航を開始した伊万里湾を巡る「海上遊宴船 遊友松浦つばき号」の利用推進などを盛り込んだ本年度事業計画を承認した。

昨年開かれた「鯖サミット」で、サバ料理を提供するブースに並ぶ来場者=千葉県銚子市(全日本さば連合会提供)

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