プルタミナ・プレマ・セオドール・レーシング FIA F2第7戦イギリス レースレポート

厳しいレースが続くプルタミナ・プレマ・セオドール・レーシング、シルバーストンも7位入賞に留まる

2018年7月6~8日
イギリス/シルバーストーン

予選

 フリー走行が#3 ショーン・ゲラエル15位、#4 ニック・デ・フリース17位という結果に終わったプルタミナ・プレマ・セオドール・レーシングのふたりのドライバー。気を取り直して予選に臨んだものの、フリース11番手、ゲラエル15番手というタイムに留まりトップ10入りを逃す。
 
 さらにゲラエルは前回のレッドブルリングでの3グリッド降格のペナルティを科せられているため、実際は18番手からのスタートとなった。

フィーチャーレース

 今回もクラッチ問題からローリングスタートが採択され、全車、ダミーグリッドからフォーメーションへと出発。そのままスタートという、またもや緊張感に欠けるスタートとなった。
 
 フリースは前半、猛スパートを掛けて5位まで上がったものの、その後スピードが伸びず、結局7位でフィニッシュ。しかしながらリバースグリッドでのスタートとなるスプリントレースではフロントロウ、2番グリッドとなることから、翌日へと期待をつなげた。
 
 一方のゲラエルは中段以降からのスタートとなり、トラフィックに嵌りながらの走行となってしまい、終始バトルを強いられる状況となってしまった。結果、不運にも#19 ランド・ノリス(カーリン)と接触、レースを終えた。

スプリントレース

 フロントロウからスタートのフリースは出足から快調で、優勝のふた文字が見えるレースを展開。しかし中盤からタイヤのデグラデーションに悩まされ、ズルズルと後退。最終的には7番手までドロップしたところでレースを終えることとなった。
 
 ゲラエルに至っては19番手と最後尾からスタートし、ただ走るだけのレースを強いられて16位でゴール。全く精彩を欠いたレースとなってしまった。

ニック・デ・フリース(プルタミナ・プレマ・セオドール・レーシング)

ショーン・ゲラエルのコメント

「予選から大変でした。前回、前々回はペースが上がらず気持ちが萎えるほどでした。レッドブルリングでは自分が悪いことをしたという認識はないのですが、そこで与えられたペナルティがこのレースに影響してしまっているのが納得いきません」

「そのような状態ですから何とか挽回しなければと思っていましたが、喜べる基準に達するまではまだまだ遠いということを認識しました。レース1はイライラする1日でした。コーナーリングのフィーリングも良かったし、DRSがオープンの時は前のクルマとは0.4秒もの差を一気に詰められるのにオーバーテイクするに至らない。そんな状況でした。レース後半で自分がポジションを保つ為にミスをしてしまい(他車に)当たってしまいました」

「レース2はただただレースを終わらせて、次のブタペストに向けてベストなソリューションを弾きだすために走っていました。レースペースは悪く、タイヤのマネージメントも上手くいかなかった。だけどそんななかで前へ進む為に何が必要なのかは少し見えてきました。従って次のブタペスト戦までにすべてのデータを分析して、本来僕らがいるべき場所に戻りたいと思います」

ニック・デ・フリースのコメント

「ここ数週間のパフォーマンスについての悩みについて解決策を弾きだしているところ。まだ解決と言う次元には至らずそのまま今回の予選になってしまった。
今週もまたさまざまな問題でタイムをロストしてしまった。アタックの最中にセーフティモードが出てきてしまい、こんなことで本来のスピードを失うのはないよね?」

「レース1は11番手からスタートで、これは容易にタフなレースになることは予測できた。オプションタイヤでのスティントはものすごくフィーリングが良く、前にいるドライバーを次々にオーバーテイクできた。チームは素晴らしいピットストップをこなしてくれて、ストラデジーも素晴らしいタイミングだった。しかし結局、それ以上ポジションを上げることができなかった」

「レース2はスタートも良かったし、ペースも良かった。それはクルマ全体のバランスがニュートラルなフィーリングでとてもドライブし易かったんだ。けれどタイヤが予想よりも早く終わってしまい、結局、僕がギュンターのスリップを上手く使って行くしかなかったんだけど、リヤタイア(の状態)がさらに酷くなり、ここからどんどん順位を下げてしまった。残念としか言いようがないよ」

ニック・デ・フリース(プルタミナ・プレマ・セオドール・レーシング)

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