JFE建材、セーフティフェンス用キャップ開発 ワンタッチで簡単装着、高い固定強度も実現

 JFE建材(社長・久保亮二氏)は横ビーム式セーフティフェンス「JC」の後付差込み樹脂キャップ「ペンタゴン」を開発した。工具を必要とせず手で押し込むだけのワンタッチ施工を実現。一度装着すると外すことが困難となるほどの高い固定強度との両立に成功した。今月から納入開始しており、道路商品に新たな付加価値をもたらしている。

 本製品は高耐候性ASA樹脂を用いた支柱キャップ。製品名の通り五角形の形状で高い意匠性を備える。角部を丸くしており、手のひらになじむ作りも特長の一つとなっている。非常に軽い力で施工可能だが、一度取り付けると外すことは難しく、子供などのいたずらを防止できる。色はホワイト、ダークブラウン、グレーベージュの3色で、最高ランクの反射材も備え夜間の視認性など安全性にも配慮している。

 現在、国土交通省の新技術情報システム(NETIS)への登録申請を行っている。「JC」はブラケットも含め全てワンタッチ施工が可能で、高い施工性が大きな武器となっている。道路商品の需要環境は必ずしも良好ではないが、同社では小さな改良の積み重ねで差別化を図り、確実に需要を捕捉していく構え。

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