水源地への理解を 8月8日三保ダムなどで見学ラリー

 水源地への理解を深めてもらおうと、特別地方公共団体の県内広域水道企業団は8月8日、飯泉取水堰(ぜき)(小田原市飯泉)と三保ダム(山北町神尾田)を一般開放するイベント「見学ラリー」を開く。参加無料。

 川の水の取り入れ口である飯泉取水堰で浄化装置を見たり、長さ約340メートルもある取水堰上を歩いたりする。三保ダムでは職員の解説を聞きながら、点検用のダム内部のトンネルや水位が上がった際に放流を行う設備などを見学する。

 県と横浜、川崎、横須賀の3市で構成する企業団は、3市の人口の半分に当たる約400万人に水道水を供給。水道利用者に、県西部の水源地の保全や水道の仕組みについて理解を深めてもらおうと昨年初めて企画し、今回で2回目という。

 水源地の地域振興を図る狙いもあり、参加者には中川温泉の施設の割引チラシなどの配布もある。企業団の担当者は「普段見る機会はなかなかなく、子どもも大人も新鮮味が感じられると思う。楽しみながら見学してもらえたら」と参加を呼び掛けている。

 申し込みは7月16日まで。午前9時~午後3時半。施設間の移動は各自、自家用車などで移動する。問い合わせは、事務局電話045(363)7823。

見学ラリーが開催される三保ダム(県内広域水道企業団提供)

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