ハマ弁9月から当日注文を試行 献立も充実、喫食率向上へ

 横浜市立中学校で希望者に提供されている配達弁当「ハマ弁」について、市教育委員会は13日、9月から当日注文の受け付けを試行すると発表した。献立も生徒に好まれる組み合わせを取り入れる。課題とされてきた使い勝手と献立にてこ入れし、低迷している喫食率の向上を図りたい考え。

 全145校で導入しているハマ弁の喫食率は、全校展開を始めた2017年1月当初から低迷。0・9%~1%台で推移したため、市教委は4月から1食あたりの値段を470円から340円に引き下げたが、直近の6月も2・1%にとどまる。目標に掲げる本年度中の10%達成は遠い状況で、注文は最短で7日前までといった利用しにくい仕組みなどが課題となっていた。

 当日注文はモニター校11校で3カ月程度試行し、結果を検証した上で全校展開を検討する。さらに8月下旬の夏休み明けから、従来は魚と肉の2種類から選ぶ形だった献立を1種類に統合、肉と魚を組み合わせて野菜中心だった副菜の充実を図る。

 このほか、10月からは利用頻度が高い家庭向けに1カ月分をまとめて注文できる一括注文システムも導入。温かいおかずの提供や、受け渡しと回収の改善もモニター校で試行する。追加費用が必要なのは一括注文システムの開発で、千~2千万円程度かかるという。市教委は「喫食率10%は厳しい目標だとは思うが、達成を目指して知恵を絞り、具体的に行動していく」としている。

新しい献立の一例。主菜の魚料理に、ミートボールといった肉料理を組み合わせている(横浜市教委提供)

© 株式会社神奈川新聞社