76歳の「生粋のカブスファン」の「手紙」を地元紙が公開
戦線離脱しているカブスのダルビッシュ有投手は現在、復帰に向けてリハビリを続けている。5月26日(日本時間27日)に右上腕三頭筋の腱炎で故障者リスト(DL)入り。復帰を目指していたが、今度は右肘のインピンジメントと炎症で治療を受けるなど、復帰までの見通しが立ってない。オフに大型契約で加入したこともあり、シカゴでは批判の声も出ているが、76歳の「生粋のカブスファン」が右腕を応援する「手紙」を地元紙で公開し、話題となっている。
ダルビッシュはここまで8試合に先発し、1勝3敗、防御率4.95の成績。今季2度目のDL入りから約1か月半が経っても戦列に戻ることができていない。昨オフはFA市場の目玉として大きな注目を集め、6年1億2600万ドル(約142億円)の大型契約を結んだ右腕へのカブスファンの期待は大きかったが、現時点ではまだ応えられていない。
カブスは現在ナ・リーグ中地区2位。首位ブルワーズとは1ゲーム差で、地区優勝、そして2016年以来の世界一に向けてダルビッシュの力は必要不可欠なだけに、現在の状況に対して厳しい声も出ている。ただ、「生粋のカブスファン」は温かいエールを送っている。
地元紙「シカゴ・トリビューン」は「手紙:楽しい時も辛い時も、カブスファンは選手たちを応援する」と題した記事を掲載。76歳の男性ボブ・ロティーさんの「手紙」を公開した。6歳のときから70年もカブスファンを続けているという。
「目覚めてくれ、ダルビッシュ。自分自身を哀れに思わなくていい」
「私は生まれてこのかた、生粋のカブスファンです。そして、私はダルビッシュにこう伝えたい。カブス一筋のファンが彼のことを嫌っているのではないかと心配する必要はないと」
「誰でもスランプに陥り、怪我をして故障者リスト入りする時だってあることを、私たちは知っています。けれども、私たちは彼らを見守り、彼らがスランプに陥っているときや故障者リスト入りしているときも、苦しみを共にします」
ロディーさんはこのように、苦しむダルビッシュを全面的にサポートすると約束。父親が本拠地リグレー・フィールドで警備員を務めていたため、よく球場内に入れてもらい、選手に仲良くしてもらったという美しい思い出なども綴っている。そして、最後には世界一へのキーマンであるダルビッシュの復活を心から願っていると記した。
「というわけで、最終的にこう言わせてもらいたい。目覚めてくれ、ダルビッシュ。自分自身を哀れに思わなくていい。元気になって、調子を取り戻してほしい。なぜなら、2018年にカブスはワールドシリーズを再び制覇しないといけないのだから」
ダルビッシュへの大きな期待は変わっていない。ファンの温かいエールに応えたいところだ。
(Full-Count編集部)