メクル第290号 伝統芸能「長坂浮立」 成り立ちや歴史学ぶ 佐世保・江迎小

 佐世保(させぼ)市江迎(えむかえ)町の市立江迎小(立木昭夫(たちきあきお)校長、190人)で6月29日、江戸(えど)時代から伝わる伝統芸能(でんとうげいのう)「長坂浮立(ふりゅう)」の勉強会がありました。4年生27人が浮立の成り立ちや町の歴史について学びました。
 4~6年生が毎年、約2カ月間かけて練習し、秋に開く学習発表会「江小まつり」で披露(ひろう)しています。
 長坂地区の住民でつくる長坂浮立保存(ほぞん)会の松永信義(まつながのぶよし)会長が、約200年前に豊作(ほうさく)を願って神に奉納(ほうのう)した由来を説明し、竹笛、太鼓(たいこ)などの楽器や楽曲を紹介(しょうかい)。「道具に敬意(けいい)を払(はら)い、一緒(いっしょ)に楽しみましょう」とよびかけました。
 児童は「浮立にはどんな種類があるのか」「何人でおどるのか」などと質問(しつもん)。最後に全員で「一生懸命(けんめい)取り組みます」と元気いっぱいに決意表明しました。
 小林凪夢(こばやしななみ)さん(9)は「小さいころから見ていてやってみたかった。しっかり覚えて楽しみたい」とほほ笑みました。

松永会長(左)から長坂浮立について学ぶ児童=佐世保市立江迎小

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