ロシア・ワールドカップは15日に幕を閉じた。そして、4年後に行われるカタール大会へと引き継がれることになった。
2022年の大会は日程こそ決まっているが、まだ参加チームの数が不透明になっている。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ氏、そしてカタールの組織委員会も48チーム開催の可能性を認めており、拡大される可能性はゼロではない。
昨年5月に行われたFIFA理事会で決められた各地域の出場権配分は以下の通りである。
予選から直接出場できる枠:46チーム 欧州(UEFA):16チーム
アフリカ(CAF):9チーム
アジア(AFC):8チーム
北中米カリブ海(CONCACAF):6チーム
南米(CONMEBOL):6チーム
オセアニア(OFC):1チーム
さらに残り2チームについてはプレーオフで決定される。その出場権については以下の通り。
プレーオフ:8チーム制 UEFAを除く5つの連盟からそれぞれ上位1チーム
ホスト国が所属する連盟から上位1チーム
予選敗退した国からFIFAランキング上位の2チーム
プレーオフについては本大会の前年の11月に行われる。会場は本大会を開催する国となり、プレイベントとしての性格も持つものになるのだ。
では、もし今回のロシアワールドカップが48チームで行われていたら、どんな出場国になっていただろうか?予選の結果から見てみよう。
予選の結果ならどうなる?
欧州:16チーム フランス
ポルトガル
ドイツ
セルビア
ポーランド
イングランド
スペイン
ベルギー
アイスランド
スイス
イタリア
デンマーク
クロアチア
スウェーデン
北アイルランド
開催国:ロシア
南米:6チーム ブラジル
ウルグアイ
アルゼンチン
コロンビア
ペルー
チリ
アフリカ:9チーム チュニジア
ナイジェリア
モロッコ
セネガル
エジプト
コンゴ民主共和国
ウガンダ
ブルキナファソ
コートジボワール
アジア:8チーム イラン
韓国
シリア
日本
サウジアラビア
オーストラリア
ウズベキスタン
UAE
北中米カリブ海:6チーム メキシコ
コスタリカ
パナマ
ホンジュラス
アメリカ
トリニダード・トバゴ
オセアニア:1チーム ニュージーランド
そしてプレーオフに出場する8チームは以下の通りとなる。
プレーオフ:8チーム中2チームが本大会へスロバキア(ホスト国所属連盟枠)
パラグアイ(南米予選7位)
ザンビア(アフリカ予選10位)
中国(アジア予選9位)
グアテマラ(北中米カリブ海予選7位)
ソロモン諸島(オセアニア予選2位)
オランダ(敗退国の中でFIFAランキング1位)
ウェールズ(敗退国の中でFIFAランキング2位)
おそらくFIFAは中国や東南アジアなど経済的な可能性がある地域を大会に出場させたいという意図があるのだろうが…。
なんと中国はこれでもプレーオフで、さらにパラグアイ、オランダ、ウェールズに勝って2位以内に入らないと出られない!東南アジアも、タイやインドネシアですら出場の可能性を感じさせないような位置だ。
また、今回ではオランダやウェールズがいるからいいが、これがもっと地味な国だったらプレーオフのマーケティングはかなり難しくなりそうだ。
FIFAランキングから見るとどうか?
ヨーロッパ:16チーム ドイツ
ベルギー
ポルトガル
スイス
フランス
ポーランド
スペイン
デンマーク
イングランド
オランダ
ウェールズ
イタリア
クロアチア
アイスランド
スウェーデン
開催国:ロシア
南米:6チーム ブラジル
アルゼンチン
チリ
ペルー
ウルグアイ
コロンビア
アフリカ:9チーム チュニジア
セネガル
コンゴ民主共和国
モロッコ
エジプト
ガーナ
ナイジェリア
カメルーン
ブルキナファソ
アジア:8チーム オーストラリア
イラン
韓国
日本
サウジアラビア
シリア
中国
UAE
北中米カリブ海:6チーム メキシコ
コスタリカ
アメリカ
ジャマイカ
パナマ
ホンジュラス
オセアニア:1チーム ニュージーランド
そしてプレーオフに出場する8チームは以下の通りとなる。
プレーオフ:8チーム中2チームが本大会へ オーストリア(ホスト国所属連盟枠)
パラグアイ(南米7位)
マリ(アフリカ10位)
レバノン(アジア9位)
エルサルバドル(北中米カリブ7位)
ソロモン諸島(オセアニア2位)
スロバキア(敗退国の中でFIFAランキング1位)
北アイルランド(敗退国の中でFIFAランキング2位)
今度は中国が予選突破で本大会へ!そのかわりウズベキスタンがプレーオフにも出場できない結果となった。
しかしFIFAランキングで選んだ場合、プレーオフが非常に地味なメンバーで、マーケティングには悪影響がありそうだ…。
すでにカタール大会の日程は決まっており、試合数が増加しないことは決まっているが、ホスト国の準備するインフラは多くなる。果たして、これで収益が大きくなるのかどうか?今後の動きに注目したいところだ。