<レスリング>パキスタンにビザ発行…アジア・ジュニア選手権でインド政府

 インドやパキスタンのメディアが報じたところによると、7月17日(火)からインド・ニューデリーで行われるアジア・ジュニア選手権に際し、インド政府はパキスタンから申請のあった7人(選手5人、役員2人)のうち、6人のビザを発行した。ただ1人、発行されなかったのが、日体大在学のアビッド・ハルーン選手。パキスタンにいないため、関係者は手を尽くしたもののスムーズにいかない部分があったもよう。政治的な意図はないと見られている。

 元は同じ国だった両国は、印パ戦争が繰り返されて対立続き。最近もカシミール地方の領有権問題などで緊張状態となっており、昨年は軍事的な緊張がピークへ。5月にニューデリーで行われたアジア選手権に際してはパキスタンにビザが発行されなかった。

 世界レスリング連盟(UWW)は、政治のレスリングへの介入を認めない姿勢を示しており、特定の国の入国を拒否する国には国際大会を開催させないなどの措置をとっている。インドが今大会もパキスタンの入国を認めないことがあれば、何らかの制裁があると予想されていた。

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