ジェンソン・バトンは、優勝の可能性がないまま中団グループ内でレースをしなければならないフェルナンド・アロンソの悔しさがよく理解できると語り、元チームメイトのアロンソがF1を離れる時期が近づいているとの考えを示した。
マクラーレンは2018年も低迷から抜け出せず、アロンソは厳しいシーズンを過ごしているが、面目と士気を保つためにベストを尽くしている。
アロンソはマクラーレンには進化と将来が約束されていると主張するが、これを信じる者は多くはいない。それでも2度のチャンピオン経験者である彼は、なんとしても目標を叶えようとしている。
イギリスGPでのアロンソの果敢な走りを見たバトンは、Sky Sportsに対して以下のように語った。
「彼は今も楽しんでいるけれど、2度のチャンピオン経験者としては、9位あたりで終わって満足する状況は、慣れてしまいたいものではない」
「来年の彼が何をするのかは知らないが、彼ら(マクラーレン)には大きな転換が必要だと思う。来シーズンはチームが成功を収めることができると信じることができなければ、彼はチームを去るだろう」
バトン本人はマクラーレンで困難な状態が続くことに消耗し、2016年末にF1を離れている。アロンソと同じ状態を経験した彼は、下位でレースをすることに対する失望感や挫折感をよく理解している。
2009年のF1王者であるバトンは、アロンソにとってF1を離れるタイミングが訪れているのかもしれないと考えている。
「彼がどれだけ悔しい思いをしているのか分かっている。無線からも伝わってくるよ」
「彼にはインディ500を勝って、“トリプルクラウン”を達成するという野望がある。それは来年に向けて良い選択肢だと思う」
「同じ経験をしたドライバーとして言うと、彼は何か他のことをすべきなんじゃないかな」