『マイナス21℃』 極寒の世界から生還した男の奇跡!

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 この作品は、冬山で大嵐をきっかけに遭難してしまい、極寒の山中で食料も装備もないまま8日もの間、サバイバルをした元アイスホッケーの選手、エリック・ルマルクの実話を映画化した作品です。監督は本物の現役隊員も使って撮影して話題を呼んだ『ネイビーシールズ』のスコット・ウォー。主演は、映画『ブラックホーク・ダウン』の主役を務めたジョシュ・ハートネット。ジョシュは本作で、サバイバルを続けたことで激痩せしてしまったというエリックの過酷な状況をリアルに表現しようと、厳しい食事制限をした上、ロケでは凍傷になりかけながら撮影をしていたそうです。

 極寒の雪山では次から次へとアクシデントが彼を襲いますが、その壁に打ち勝つように、彼は自らの人生を振り返り、過去と向き合いながら絶望的な状況を乗り越えていきます。

 それにしても! 主人公の準備不足っぷりには、心から突っ込みたくなりました。雪山にスノーボードしに行くのに、チョコバーとレシーバーしか持っていないなんて準備不足すぎる! 携帯電話も通じない状況下で、彼は一体どのような8日を過ごしたのでしょう。極限状態の過ごし方ももちろん学べますが、いちばんの教訓はやっぱり「ちゃんと準備していきましょう!」の一言につきますね(笑)。★★★★☆(森田真帆)

7月21日(土)から全国公開

監督:スコット・ウォー

出演:ジョシュ・ハートネット、ミラ・ソルヴィノ

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