「ルノーからホンダPUに変更することで、大きなメリットを得られる」とレッドブルのフェルスタッペン

 マックス・フェルスタッペンが、ホンダにはパワーユニットを大きく向上させられるポテンシャルがあるとの考えを示すとともに、レッドブル・レーシングにとってはパワーユニットマニュファクチャラーのワークス待遇を得られることは大きなメリットであると語った。

 レッドブルは今季末でルノーとの12年にわたるパートナーシップを解消し、ホンダのパワーユニットを搭載することを決めた。ホンダは今年からトロロッソのパートナーとしてF1活動を行っており、2019年からはレッドブルとトロロッソの2チームにパワーユニットを供給する。

 ホンダは今年は大きな進歩を見せているとはいえ、昨年までの3年間には問題を多数抱え、苦戦してきた。そのため、ホンダを選んだレッドブルの決断に疑問を持つ者もいるが、そういう見方に対し、フェルスタッペンは「(2019年まで)あと半年ある。その間にホンダは懸命に作業に取り組むはずだ」と答えた。

「来年問題が出るより今出た方がいい。彼らは大きく進歩したと思う。すでにルノーより遅くはない」

 2チームへの供給を行うホンダは、レッドブルとの契約発表の際に「供給先チームをワークス/カスタマーと定義づける考え方は成立しない」として、チャンピオン経験チームであるレッドブルがワークスとして扱われるのではないかとの見方を「必ずしもそうではない」と否定している。

 しかしフェルスタッペンは、ワークスチームを持つルノーからパワーユニットの供給を受けている現状を考えれば、ホンダとの提携によってレッドブルが得られるメリットは大きいと語った。

「普通は(カスタマーよりワークスの方が)良いものだ」とフェルスタッペン。
「毎戦アップデートを入れられる。ルノーでは何でもまずはファクトリーチームに行き、その1戦か2戦後に僕らのところに来るんだ。理解はできるけど残念だ」

 トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダのパフォーマンスは悪くないとして、レッドブルの決断を支持する発言を行っている。

「ここまでホンダに何か問題があると思ったことはない」とトストがORFに語った。
「マクラーレンがどういうことを経験したのか知らないが、(ホンダの)エンジンは聞いていたほどひどくなかった」
「十分良いエンジンだ。それを向上させるために我々は協力し合って取り組んでいる」

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