メジャーと日本を知る男が断言「ピッチャーで言えば、ノリモトさんです!」
軟式野球の「第4回MLBドリームカップ全国決勝トーナメント」の出場権を懸けた都道府県予選、東京Aブロックの1、2回戦が15日に明治神宮軟式球場で行われ、巨人史上最強の助っ人と呼ばれたウォーレン・クロマティ氏が率いるゼビオ選抜モントリオールエクスポズは、函南クラブに11-2で4回コールド勝ちした。
現役時代にはMLBエクスポズ(現ナショナルズ)でも活躍。日本とメジャーを知る男は、現在メジャーで通用する2人の日本球界の名手を挙げている。
「今のプロ野球でメジャーで活躍できる選手? オオタニさんのようなアメリカで愛され、センセーションを巻き起こせる男はいないでしょう。でも、通用する選手はいる。ピッチャーで言えば、ノリモトさんです!」
クロマティ氏が名指ししたのは楽天の右腕エース、則本昂大投手だった。2013年の新人王は、2014年から昨季まで4年連続で奪三振王に輝いている。今季は15試合先発で5勝8敗、防御率3.58、113奪三振。不振のチームで気を吐いている。
則本はメジャーで通用すると確信する理由は…
27歳の右腕がメジャーで輝ける根拠は何なのか。クロマティ氏は「ここです。ハートがいい。アグレッシブさがマウンドから伝わってくる」と自分の心臓を指差しながら語った。ストライクゾーンを積極果敢に攻め、気迫を前面に押し出す則本の攻撃的な投球はメジャーの大舞台でも大きな武器になるという。
そして、そのボールもメジャーレベルだとクロマティ氏は太鼓判を押す。
「ファストボール、スライダー、フォーク。そして、カーブ、チェンジアップ……。彼には4つのプラスピッチがある。気に入ったよ。自分がメジャー球団のスカウトなら連れて帰りたいぐらいだ」
力強い速球、変幻自在なスライダー、フォークなど則本のボールはメジャー投手の平均以上の威力を誇るという。
4月から日本で生活しているクロマティ氏は先日、ヤクルト対阪神戦でスポーツ・チャンネル「DAZN」のスペシャルゲストで始球式を行った後、ファンと一緒に試合を観戦するなどNPBに熱視線を注いでいる。その上で、則本こそがメジャーレベルとの結論に至ったようだ。
(Full-Count編集部)