マテック「リサイクルアート展」グランプリにODEN「コビトカバ」

 総合リサイクル業大手のマテック(本社・帯広市、社長・杉山博康氏)はこのほど、札幌市内で3日間に渡ってリサイクルアート展2018を開催。応募作品の中からグランプリにはチームODENの「コビトカバ」が輝き、賞金の100万円が贈られた。

 同展は15年に同社の創業80周年を記念して、〝リサイクル〟をテーマにした作品を募り、より多くの人にリサイクルの大切さや可能性を伝えるため第1回目を開催。4回目となる今回は全国から368点が寄せられた。

 公開審査で一般の部・グランプリに輝いた作品は、東京都在住の4人からなるODENの「コビトカバ」。着古されたTシャツを集めて洗浄・染色し、造形師が掘り出した発砲スチロールのコビトカバに、キメコミアーティストが木目込み技法で制作。染め・造形・デザイン・キメコミの技術を持つ各アーティストの力で、着古されたTシャツがアートとして生まれ変わった作品だ。モデルとなっている絶滅危惧種のコビトカバが捨てられ消えゆくTシャツで、決してこの世から消してはいけない生物を表現している。ODENのメンバーは「作品の目は何も考えていないようだが、その目を見て何かを感じて欲しい」と語っていた。

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