小学校建て替え3校決まる 横浜市教委、統合と機能改善へ

 横浜市教育委員会は2018年度、池上小(神奈川区)、榎が丘小(青葉区)、勝田小(都筑区)の市立小学校3校の建て替えに着手する。市立小中学校の老朽化に伴う校舎建て替えに関する基本方針に基づくもので、学校統合などの事情を考慮し選定した。地域との調整や基本設計などを経て21年度に工事着手、23年度以降の建て替え完了を見込んでいる。

 市は児童・生徒数の急増に対応しようと昭和40~50年代に集中的に校舎を整備。そのため、市立小・中学校の多くが築40年を超えている。17年度に策定した建て替えに関する基本方針は築年数が長い上、(1)教育環境に課題があるなどの機能改善(2)学校統合(3)公共施設との複合化といった必要性や地域への影響-などを考慮し、優先順位を決めるとしている。

 建て替え対象は、1981年までに建設された384校。総事業期間は2051年までとし、計約1兆円を投じる計画だ。17年度も3校が選ばれ、事業に着手している。

 池上小は65年に建てられ、近隣の小学校との統合が検討されている。榎が丘小(74年建築)と勝田小(69年建築)は、廊下に沿って一列に教室が並んでいない構造で、他学級との交流や教員間の連携がしづらく、移動効率も悪いなどの管理運営上の課題を解決するため、建て替えるという。

横浜市役所

© 株式会社神奈川新聞社