さらなる感動を!きょうから3回戦 高校野球神奈川大会

 8日に開幕した第100回全国高校野球選手権神奈川大会は16日までに1、2回戦122試合を終え、18日から3回戦がスタートする。シード校が貫禄十分のプレーを見せれば、公立チームも打倒私学を果たして勢いに乗るなど、球場は記念大会にふさわしい熱気に満ちている。

 南神奈川は前年覇者の横浜や公立勢唯一の第1シード・金沢などが順当に勝ち上がる中、シード2校が初戦で姿を消した。横浜隼人と横浜商(Y校)の一戦は、シーソーゲームの末にY校が勝利。隼人は17年ぶりの初戦敗退となった。日大藤沢-藤沢翔陵の“藤沢対決”は翔陵が6-5で劇的な逆転勝ちを収めた。

 今大会から導入されたタイブレークは2試合で適用。鶴嶺は2回戦で第1シードの湘南学院に延長タイブレークの末に惜しくも敗れた。大磯は12年ぶりの3回戦進出。横浜緑園・釜利谷は合同チーム初のコールドで夏の1勝を挙げた。今大会が最後の単独出場の磯子は初戦敗退に終わった。

 北神奈川では、東海大相模、桐光学園がいずれもコールド発進。1回戦屈指の好カードと注目された開幕試合の日大-大師は日大に軍配が上がった。ノーシードから復活を期す桐蔭学園は、打線が活発で2戦連続のコールド勝ち。武相は3回戦で第1シードの横浜商大とぶつかる。

 公立では海老名が第2シードの法政二を下して3回戦に駒を進め、厚木北が橘学苑を五回コールドで下した。川崎総合科学は8年ぶりの夏1勝。単独出場で最後の夏となる可能性が高い相模原青陵は初戦で散った。中大付横浜は9-11で新栄に敗れて悲願の初勝利にあと一歩届かなかったが、多くの感動を与えた。

 18、19日に3回戦32試合を行い、南北のベスト16が決まる。2校に与えられる甲子園切符を懸けた戦いは、さらに熱くなる。

【麻溝台-翠陵】=中栄信金スタジアム秦野

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