長崎で放射線医学研修 露などの6人 市長にあいさつ

 放射線医学などの最新知見を学ぶため長崎市入りしたロシア、ウクライナ、カザフスタンなどの医師計6人が17日、市役所で田上富久市長にあいさつした。
 市、県、長崎大などでつくる長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)が毎年、原爆被爆者治療や放射線障害に関する研究成果を世界に還元するため、チェルノブイリ原発事故周辺国などの被ばく者医療従事者を受け入れている。
 田上市長は「いろんな国の人が長崎で交流することは平和にもつながる。実り多い滞在を」と述べ、ベラルーシのゴメリ医科大産科婦人科のユーリャ・リージコワさんは「長崎の町の美しさや人の温かさに感激している」と語った。
 6人は病理学や内分泌学などが専門で、17日~8月16日の日程で長崎大医学部などで学ぶ。8月9日の平和祈念式典にも参列予定。

田上市長と面会した4カ国の医師=長崎市役所

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