先進技術を惜しみなく搭載したフラッグシップSUV DS7 CROSSBACK
2018年7月17日、フランスのDSオートモービルからフラッグシップとなるSUVが発表された。
DS初のSUVにしてフラッグシップとなる新たなSUVの名は、「DS7 CROSSBACK」。フランス車らしい優雅さとSUVらしい力強さを兼ね備えたスタイリングに、フレンチ・ラグジュアリーの粋を集めたインテリアを持って登場した。
さらにDS7 CROSSBACKはこれだけにとどまらず、セグメントを超えた先進の運転支援システムなどのテクノロジーを多数搭載し、DSオートモービルの未来を担うクルマとして惜しみない技術が投入されたモデルだ。
DS7 CROSSBACKのスペックや詳しい技術のついては、オートックワンのニュースで掲載しているのでそちらをご覧いただきたい。
東京都内で行われた発表会には、プジョー・シトロエン・ジャポン社長のクリストフ プレヴォ氏、PSA インド・パシフィック地域事業部長のエマニュエル・ドゥレ氏、DSオートモービル副社長のエリック・アポッド氏らが参列し、DSの新たな時代を切り開くフラッグシップSUVの魅力を語ってくれた。
CセグメントSUVとして世界初となる装備を多数搭載
DS7 CROSSBACKの事を語る前に、DSオートモービルの事を簡単に触れておこう。DSオートモービル (DS Automobiles) は、グループPSA(プジョー・シトロエン・アノニマス)傘下の高級車ブランドである。
シトロエンの高級サブブランドとして2009年に発足したDSオートモービルは、2015年に単独のブランドとして独立したばかりで、車種ラインナップとしては2010年に発表したシトロエン・C3をベースとするDS3から始まり、続いてシトロエン・C4をベースとするDS4を発表。翌年にはDS5が発表された。
今回発表したDS7 CROSSBACKはDSオートモービル初のSUVとなり、セグメントとしてはCセグメントに属する。
DS7 CROSSBACKはCセグメントSUVにおいて世界初となる装備、「DSアクティブスキャンサスペンション」「DSコネクテッドパイロット」「DSナイトビジョン」「DSドライバーアテンションモニタリング」の4つの新装備を採用し、CセグメントSUVとして最先端と言って良いクルマに仕上がっている。
DSオートモービル経営陣のコメント
発表会に参加したプジョー・シトロエン・ジャポン社長のクリストフ プレヴォ氏は、「私たちがこのDS7 CROSSBACKを発表するねらいは、日本のプレミアムカー市場にユニークな製品を投入すること、そして自動車業界全体にフランスならではのラグジュアリーを示すことにあります。
更にこのDS7 CROSSBACKは伝統的なラグジュアリー性能だけでなく、エキサイティングで新しい体験をも提供してくれるのです」とコメントしてくれた。
PSA インド・パシフィック地域事業部長のエマニュエル・ドゥレ氏は、「私が担当するインド・パシフィック地域の中でも、日本は非常に重要な市場です。
その日本には新しく素晴らしいモデルの投入と、きめ細やかなサービス品質が必要だと考えております。今回発表したDS7 CROSSBACKは、グループPSAの日本市場におけるターニングポイントになると考えており、私たちの新しい志を具現化したモデルなのです」とコメントした。
DSオートモービル副社長のエリック・アポッド氏は、「DSオートモービルは、第二四半期から比べて全世界で32%販売の伸びを記録しました。
その中でもDS7 CROSSBACKは特に注目を集めているモデルで、CセグメントのSUVに於いてフランスで1位の販売台数を記録しており、既に1万5千台の受注を頂いております。
この驚異的な伸びをサポートする為に、私たちはいま全世界に強力なネットワークを構築している最中です。日本では既に7店舗が展開しておりますが、今後も更なるネットワークの強化を図ってまいります」とコメントした。
DS最新のフラッグシップSUVは消費税込み469万円から
いま最もホットなSUV市場に投入されるDS7 CROSSBACKの実車は、東京モーターショー2017で初めて見た時よりも遥かに高い完成度だと感じた。
フレンチ・ラグジュアリーの贅を極めた最新のフラッグシップSUVが消費税込み469万円~562万円で買えるというのも、非常にセンセーショナルと言えるだろう。
ジャーマン3やボルボのSUVと真っ向勝負になることが予想される市場で、フランス初のラグジュアリーSUVがどこまで日本のユーザーの心を射止めることができるのか楽しみだ。DS7 CROSSBACKの発表によって、日本におけるDSの魅力と販売力が試される時が来た。
[Text/Photo:松田 タクヤ(オートックワン編集部)]