市民の緊急避難場所に 横須賀市とセブン、3署が協定

 横須賀市と「セブン-イレブン・ジャパン」(東京都千代田区)、市内の3警察署(横須賀、田浦、浦賀)は19日、子どもの安全を守るための協定を結んだ。市内に53ある同社の店舗に、子どもが緊急避難できるようにする。

 同社は店舗に「よこすか安全・安心ステーション」と記載したステッカーを掲示。登下校中に不審者に声を掛けられたり、体調が悪くなったりした場合、子どもたちが店舗に駆け込めるようにし、店舗から管轄の警察署や各家庭に連絡する。協定では子どもだけでなく、徘徊(はいかい)するお年寄りを店舗周辺で見つけたときにも各署に連絡してもらう。

 締結式で、上地克明市長は「地域に密着したコンビニは市民にとって気軽に利用できる存在」、横須賀署の川田安男署長は「子どもに対する悪質な声掛け事案など、社会的弱者を狙った犯罪は後を絶たない。同社の店舗は市民にとって心強い存在になる」とそれぞれ同社に期待し、同社西神奈川ゾーンの長岡進作ゾーンマネジャーは「市民が安全に暮らせるまちづくりに貢献したい」と応じた。

子どもの安全などに関する協定を結んだ横須賀市、セブン-イレブンジャパン、市内3署=横須賀市役所

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