広島・呉市に保健師派遣 横須賀市、被災者の健康確認 西日本豪雨

 横須賀市は20日から8月11日まで、西日本豪雨で甚大な被害を受けた広島県呉市に、保健師を派遣する。同市からの要請を受け、避難所で被災者の健康状態などを調べる。

 2市を含む旧軍港4市で結んだ相互応援協定に基づいたもの。1人5日間の日程で、計14人を派遣。呉市西部の吉浦地区にある避難所「吉浦まちづくりセンター」で、被災者の健康状態を確認したり、相談に応じたりするほか、避難所の衛生対策などにも従事する。

 19日に横須賀市役所で出発式が行われた。20日から呉市に入る健康づくり課の角田幸代課長補佐と、こども健康課中央健康福祉センターの佐藤晴子館長に対し、上地克明・横須賀市長は「酷暑だが、体に気を付けて頑張ってほしい」と激励。角田課長補佐は「被災者は暑さで疲弊していると聞いている。これまでの保健師の経験を生かし、少しでも力になれれば」と語った。

 協定は2012年9月に旧軍港の横須賀、呉、京都府舞鶴市、長崎県佐世保市の4市が締結。横須賀市は既に、食料や飲料水などの支援物資を呉市に送っている。

出発式で上地市長(左手前)に決意を語る保健師の角田課長補佐(中央)と佐藤館長=横須賀市役所

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