ブロック塀点検受け海老名市 撤去・改修で補正予算

 大阪府北部地震でブロック塀倒壊による死者が出た事態を受け、海老名市は19日、市の全公共施設のブロック塀などを対象に行った緊急点検の結果を公表し、「直ちに倒壊の恐れがあるブロック塀はなかった」とした。ただし、将来の危険性を考慮し撤去の必要を判断した塀などもあり、撤去・改修の経費約417万円を盛り込んだ2018年度一般会計補正予算案を23日開催の市議会臨時会に提出する。

 小中学校については、柏ケ谷小、有鹿小、大谷小、門沢橋小、社家小の計5校で投てき板の撤去を行う。通学路などの点検は今後も継続する。保育園は、勝瀬保育園の万年塀、上河内保育園のブロック塀について、改善に向けた工事を検討しているという。

 公園関係は、社家児童館児童遊園、上今泉谷公園のブロック塀2カ所について、将来の危険性を考慮しいずれも撤去した上でフェンスを設置し直す予定。

 消防施設では、今里出張所の1カ所について改善工事を検討している。

 このほか、個人所有のブロック塀については、国から示された点検のチェックポイントを周知するとともに、「市としての対応策の検討を続ける」とした。

撤去工事が行われることになった市内小学校の投てき板(海老名市提供)

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