海自女性隊員にわいせつ 音楽隊員に懲役2年求刑

 酒に酔って眠っていた部下の女性隊員(20)にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた海上自衛隊横須賀音楽隊所属の男(58)=横須賀市=の論告求刑公判が20日、横浜地裁横須賀支部(植村幹男裁判官)で開かれ、検察側は懲役2年を求刑した。弁護側は無罪を主張し、結審した。判決の言い渡しは8月28日。

 検察側は論告で「被告は、女性が飲み慣れない日本酒を飲ませて、冷静な判断ができない状態にさせた上でホテルに連れて行った」と指摘。「立場を利用した極めて悪質な犯行」と述べた。これに対して弁護側は「女性は抵抗することが不可能な状態ではなかった」などと主張した。

 起訴状などによると、被告は昨年4月30日、名古屋市のホテルで、女性隊員が酒に酔って抵抗できない状態にもかかわらず、胸を触るなどのわいせつな行為をした、とされる。

横浜地裁横須賀支部

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