小法師の絵付け挑戦 「ナヘア」PR 長崎でワークショップ

 著名人らが絵付けした福島県の郷土玩具、起き上がり小法師(こぼし)を展示する「長崎おきあがりこぼし展」が長崎市で初めて開かれるのを前に、無地の起き上がり小法師に市民らが絵付けを施すワークショップが22日、同市浜町の浜屋百貨店であった。
 同市内で8月、同展など多彩なイベントを展開する「長崎平和アートプロジェクト(ナヘア)」をPRしようと、同名の主催団体が開催。アーケードに面した屋外の特設会場で、通り掛かりの親子連れらが参加した。希望者の作品は同展に出品される。
 会場では子どもたちが、高さ約10センチの起き上がり小法師に、サインペンなどでカラフルな絵や模様を一心に描き込んでいた。同市本原町の小学4年、田上怜愛(れな)さん(10)は「人形と桜の木と鳥を描いた。家に飾りたい」と話した。
 福島の復興を祈念する「長崎おきあがりこぼし展」は8月5~31日、長崎歴史文化博物館(同市立山1丁目)など4会場で計800点以上を展示する(会期は会場ごとに異なる)。ナヘアは8月4~31日、絵画や書などの作品展や音楽祭など10以上のイベントを予定している。

起き上がり小法師の絵付けに挑戦する子どもら=長崎市、浜屋百貨店前

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