【高校野球北神奈川】東海大相模・森下、冷静に高校通算56号

 第100回全国高校野球選手権神奈川大会第11日は22日、サーティーフォー保土ケ谷球場など4会場で北神奈川の4回戦8試合を行い、東海大相模など第1シード4校が順当に勝ち上がり、8強が出そろった。

 東海大相模は主将小松勇輝、主砲森下翔太(ともに3年)の本塁打などで神奈川工を五回コールドで退けた。同じく第1シードの桐光学園、慶応、横浜商大もコールド勝ちした。公立同士の対戦では第2シードの白山が厚木北に快勝、同シードの橘は弥栄に敗れた。県相模原は第2シードの向上に競り勝った。桐蔭学園は市ケ尾に大勝した。

 第12日は同球場と横浜スタジアムで、南神奈川の準々決勝4試合を行う。

▽4回戦(バッティングパレス相石ひらつか)

神奈川工

000 00|0 

155 2X|13

東海大相模

(5回コールド)

【評】9安打13得点で東海大相模が大勝。二回に小松の3ラン、森下のソロなどで5点を挙げると、三回にも3連打などで5得点した。9四死球に3盗塁も絡めて効果的に攻めた。投げては4投手で3安打零封。神奈川工は三回2死満塁の好機で1本が欲しかった。

 空高く舞い上がった打球が、平塚球場の左翼芝生席に飛び込んだ。

 バットの主は東海大相模の森下だ。二回1死から内角直球をたたき、「少し詰まったけど、伸びてくれた」。高校通算56号にも、いたって冷静に振り返った。

 ここまで2戦続けて2番に座ったが、この日は春まで親しんだ3番に戻った。小松、山田、森下が並ぶおなじみの上位打線が復活したが、門馬敬治監督(48)は「今のチームの流れを見て決めた」と、これも試行錯誤のうちという。

 3安打3打点で今夏の打率は6割3分6厘。「2番でも3番でも心境の変化はない。やることは同じ。とにかく打点にこだわっていく」。あと3戦。プロ注目の背番号8の舞台は、横浜スタジアムへ移る。 

神奈川工、悔しいが全力出した

 準優勝した2004年以来の8強を狙った神奈川工は東海大相模にコールド負け。主将飯田は「私立に勝つのが目標だった。悔しいけど、全力は出し切った」と晴れやかだった。

 OBでもある信太監督は「力のなさを感じた。大事なのはきょうの(東海大)相模を基準に今後の練習を取り組んでいくこと」と再起を誓った。

【東海大相模-神奈川工】2回裏東海大相模1死。森下が左翼へソロを放つ=バッティングパレス相石ひらつか

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